栄養だより ver.1
人生100年時代と言われている今。ヒトの歯は喪失してしまうと修復ができないため、乳歯から生え変わってから約90年間使い続けなければなりません。ずっと使い続ける歯を強くするためには、日々のハミガキに加えて歯の構成成分である栄養素をバランスよくとることが必要です。
エナメル質
歯の表面であり、ヒトの体の中で最も硬い組織である。虫歯になっても痛みを感じない。
象牙質
エナメル質の内側にあり、虫歯が象牙質まで達すると冷たい物や甘い食べ物がしみたり、痛みを感じる。
歯肉(歯茎)
歯の破折や口腔内の異物、食べかすが溜まることを防ぐ。歯茎が一度下がると元に戻すことが難しい。
◯主な成分と働き
たんぱく質
〇歯の基礎となる
≪食材≫
肉類、魚介類、卵、大豆製品等
カルシウム
〇歯の石灰化を助ける
≪食材≫
牛乳・乳製品、小魚、海藻類等
リン
〇歯の石灰化を助ける
≪食材≫
魚介類、穀類(玄米)、卵類等
ビタミンA
〇エナメル質の土台となる
≪食材≫
肉類(レバー)、卵、バター、
緑黄色野菜(人参、モロヘイヤ)、等
ビタミンC
〇象牙質の土台となる、歯肉のコラーゲン線維の修復をする
≪食材≫
野菜類(パプリカ)、果物(ゴールデンキウイ)等
ビタミンD
〇カルシウムの代謝を助け、石灰化の調整をする
≪食材≫
魚介類、きのこ類等
管理栄養士 近藤